木曜日のつぶやき 2

目安時間:約 4分

木曜日のつぶやき 2


「歳のせい」と言う勿れ を読む!その2


「褒める」は上から目線⁈


 最近、褒められた覚えのない秋山です(^^;)


 「褒める」でググると出るわ出るわ…。今の世の中、褒めるは重要なキーワードのようです。CAMRでも褒めることを推奨しています。ですが、いざ褒めようとすると意外と難しい。特に仕事上、年上の方に対してとなるとなおさらです。


 難しさの一つに「偉そうな言い方になっていないか心配だ」があると思います。


 患者さんを褒めなくちゃと思うのだけど、どう言っていいのかわからない、「若造が偉そうに」と思われないか?「子ども扱いしおって」と思われないか?できてないのに無理矢理こじつけになってないか?考えれば考えるほど、難しく思えてきます。


 CAMRにはコンプリメントという技術があります。


 complimentは「ほめ言葉」と訳されますが、ここでは「ねぎらう」と言った方が理解しやすいと思います。結果を褒めるというよりも、過程をねぎらうということですね。結果を褒めてももちろん良いのですが、こちらが判定を下しているという枠組みにはならないように注意したいです。


 実際、患者さんは難しいことに取り組んでいるわけで、楽ではないですよね。「難しいのによく頑張られましたね」「今日もしっかり運動されましたね」など、苦労をわかっていますよと伝えられると「わかってくれている」と患者さんも思える。上手くできた時は「やりましたね!」と一緒に喜ぶスタンスなら無理なく言葉にしやすいのでは。コンプリメントには「丁寧なあいさつ」という意味もあるそうですよ。


 アドラーは、よくできたと褒めるのではなく、ありがとう助かったと感謝を述べるのだ、と言っていますが、まあ、あまり背伸せず、今できることを確実にやっていきましょう。


 「またうまいこと言って」と言われてもニヤニヤしてくれてたら、ありですかね。「心にもないことを言って」とムッとされたら言い方を考え直してみましょう。


 みなさん、今日も1日お疲れ様でした。よく頑張りましたね!難しいことも最後までやり切りましたね!忙しい中、読んでくださりありがとうございます!


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木曜日のつぶやき 1

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木曜日のつぶやき 1「歳のせい」と言う勿れ を読む!その1


「歳のせい」はNGワード⁈


 こんにちは、帰ってきた管理人秋山です(^^;) 西尾代表、多彩なシリーズお疲れ様でした。


 つい使ってしまう「歳のせい」という言葉、気をつけなければいけないと気を引き締めるシリーズでしたね。ですが、CAMRでは単純に「『歳のせい』は使用禁止!」と言いたいのではありません。「諦めの言葉」となっていることが問題なのです。


 Aさんは90歳半ば、車椅子を使用しながらトイレには伝い歩き。この状態を維持できるように運動に前向きな方です。


Aさん「右膝が最近痛くて歩くのがちょっと難しい。デイサービスのみんなは楽そうに歩いているのに、私だけ膝が悪い。運動が足りんのんかね」


私「お歳を召すと大なり小なり膝が痛いという人は結構おられますね。Aさんはよく頑張っておられますよ。歳のせいという面もあるでしょうね」


Aさん「私だけじゃないんじゃね。みんなも困っとるんじゃね。でも歳のせいならどうしようもないね」


私「いえいえ、膝を若返らせることはできなくても、痛くない動かし方は人それぞれにあるものですよ。試しにやってみましょう」と進めることもできます。


 まあ、歳のせいであろうがなかろうが、改善への動きにつながれば良いのですね。でも実際にはほとんどの場合、「諦めの言葉」それを言っちゃあお終いよ、です。そこで「『歳のせい』と言う勿れ」。


 ただ、歳をとった私は自分には都合よくこの言葉を使ってます。人から言われるとムッとするけど、自分からは「もう歳だから、新しいことはわからんので若い人がやってね」「歳のせいできびきび動けんから、後はよろしく」これらは「逃げの言葉」ですね…。反省…。


 西尾さんの穴埋めにはなりませんが、CAMRが忘れ去られないように時々つぶやいてみます。さて、来週はアップできるでしょうか。歳のせいで忘れてるかも⁈


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