CAMR無料勉強会のおしらせ(広島市2025年12月)

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CAMR無料勉強会のおしらせ(広島市2025年12月)
 約1世紀前に、英国の神経生理学者のJacksonは、脳性運動障害後に見られる筋の硬さを「伸張反射の亢進状態」と説明しました。これはspasticity(痙性あるいは痙直)と呼ばれます。そして現在も臨床では、脳性運動障害後の筋の硬さは「痙性による硬さ」spastic stiffnessと信じられています。
 脳性運動障害後の筋の硬さは、上位脳が壊れたことによる「症状」としてこの1世紀の間信じられてきたわけですね。もちろん中枢神経系が傷害されたので、壊れた中枢神経系でその後の現象を説明したくなるのももっともです(^^)
 でも本当にそうなのでしょうか?伸張反射は見た目にも触っても活動的で、持続時間は短く、手で押さえ込めるくらい弱いものです。しかし臨床で見られる筋の硬さは、見た目も触っても活動性がなく静的で、長時間持続し、手で動かそうとしてもガチッと止まるようなまるで拘縮のような硬さです。
 それで「これは拘縮ではないか」と思っていると、お風呂に入ったり上田法という徒手療法を実施したりするとすぐに柔らかくなります。それで拘縮ではなく「静的な収縮状態」であると分かるわけです。
 この弱くて活動的な伸張反射の収縮が、どうして拘縮のような「非活動的で持続的な強い硬さ」になるのか納得のいく理由が分かりませんよね。もしかしたらJacksonの言っていることは間違っているかも?つまり脳性運動障害の理解の仕方は、間違っているかも!
 CAMR(Contextual Approach for Medical Rehabilitation「医療的リハビリテーションのための状況的アプローチ」カムルと呼びます)では、もっと納得のできる説明で脳性運動障害を理解できます。システム論を基にした日本生まれの理論です。
 CAMRによると脳性運動障害後に見られる筋の硬さは、spastic stiffnessではなくviscoelastic stiffness「粘弾性の硬さ」になります。そうするとこれまでJacksonの説明でみられた矛盾がなくなるのです。
 その新しい理解から、新しいアプローチが生み出されました。とは言っても、やり手のセラピストが経験的に生み出したアプローチと共通点も多いのですがね(^^;))おそらく経験的・直感的にも納得のできるやり方なのだと思います。
 あなたも現在のやり方に満足がいっていないのなら、CAMRを学んでみませんか?
《CAMR無料勉強会の詳細》
日時:2025年12月14日(日曜日)9時30分~13時00分まで
場所:広島市アステールプラザ 小会議室2 
(受付横のエレベータに乗って4階で降りてすぐの部屋)
 内容:CAMR理論に加え、患者さんの動画を用いて、症状や動作の分析、アプローチの効果などが理解できます。
 申込み:氏名・職種・経験年数を記入。以下の◎をアットマークに変えてメールしてください。
camrworkshop◎mbr.nifty.com
※飲み物は各自持参してください。小さなお菓子は用意しています(^^)

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