リハビリの姿勢動作観察の技術について(その2)
前回述べたように最初のベースとなる知識や視点によって観察によって「観えてくるもの」が異なります。
たとえば杖を突いて歩いている人の患側の下肢の振り出しが健側の足と同じ位置に揃ってしまいます。円背があり杖を体のかなり前方に突き、患側下肢を振り出した後、わずかの間、動きが止まってしまいます。
学校で習うのは「どんな形でどんなやり方で歩いている?」と考え、「その原因は何か?」などと身体の構造と各器官の働きから観察します。それでこれを見るとまずは「股関節屈曲の筋力が弱いので、患側下肢を十分に振り出せないのかもしれない」と股関節屈筋の働きの低下で説明したりします。実習生や新人さんがすぐに飛びつきそうな説明ですね(^^;)
「ではどうする?」と質問すると、きっと「はい、股関節屈筋の強化を図ります」と意気込んで答えるはずです(^^;)
少し深読みする学生さんだと、「円背があり股関節も屈曲気味なので、弱い股関節の振り出しの筋の屈曲の筋収縮の効率が悪くなっているのかもしれない。姿勢をまず治した方が良い」などと「やった感」を出したりします(^^;)
でもCAMRではまず「人の運動システムは障害後にどのような問題解決を図るか?」という視点で観察します。人の運動システムは、課題達成に問題が起こるとまずはその問題を解決して課題を達成しようとするからです。(その3に続く)

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