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「CAMR Facebookページ回顧録」のコーナーです。
今回は「オートポイエーシスを読む!(その3)」です。
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オートポイエーシスを読む!(その3)2013/2/22
さあ、オートポイエーシスの世界の散策に出かけましょう!
前回、オートポイエーシスって何?というあたりを取り上げました。今回は河本英夫氏による解題より、機械と対比した場合のオートポイエーシス・システムの特徴を見てみましょう。4つの点が挙げられています。
1.自律性:どのような変化もシステムそのものによって統制されているので、システムは自律的だと言えます。
2.個体性:システム自身で、みずからの構成素を産出することによって自己同一性を維持します。
3.境界の自己決定:それ自体でみずからの境界を決定します。
4.入力も出力もない
これらの特徴のうち、オートポイエーシス・システムを本当に特徴づけるのは4の「入力も出力もない」ということだそうです。これについては次回(?)で取り上げようと思います。このあたりは、「知恵の樹を読む!(その3)」で紹介した箴言の一つ、「いわれたことのすべてには、それをいった誰かがいる」、つまり「観察者の視点」にも関連してきます。
p.s.参考までに、オートポイエーシス・システムについて、前回のよりもう少し定義らしいものを、河本英夫著「オートポイエーシス 第三世代システム」青土社,1995.より引用しておきます。
/////////////引用////////////
オートポイエーシス・システムとは、構成素が構成素を産出するという産出(変形及び破壊)過程のネットワークとして、有機的に構成(単位体として規定)されたシステムである。このとき構成素は、次のような特徴を持つ。
(i)変換と相互作用をつうじて、自己を産出するプロセス(関係)のネットワークを、絶えず再生産し実現する。
(ii)ネットワーク(システム)を空間に具体的な単位体として構成し、また空間内において構成素は、ネットワークが実現する位相的領域を特定することによってみずからが存在する。
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★☆★☆★☆★☆★☆★☆引用終わり★☆★☆★☆★☆★☆★☆
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