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リハビリはADLに対して何ができるのか? その2

目安時間:約 3分

≧(´▽`)≦
みなさん、ハローです!



「CAMR Facebookページ回顧録」のコーナーです。
今回は「リハビリはADLに対して何ができるのか? その2」です。



★☆★☆★☆★☆★☆★☆以下引用★☆★☆★☆★☆★☆★☆



~「訓練が生活に活かされない」とは?~


 秋山です。ADL訓練でできても実生活でできないということがあります。病棟スタッフから「もっとリハビリでやって」と言われたり・・・。よく困りましたし困っています。でも、それは本当に"問題"なのでしょうか・・・。



 訓練でのADLと病棟でのADL、そして家でのADLは、全く別の活動です。たまたま結果が一致することもありますが、一致する必要は無いのです。同じ動作(例えば更衣とか)でも、場面(=状況)が異なれば結果が異なることもあります。



 例えば、訓練ではセラピストの監視下、時々口答指示では何とか更衣できる方が、病棟ではちょっとやって難しいと「疲れたから手伝って」スタッフ「できることは頑張ってやりましょう。もっとリハビリで指導してもらわなきゃね」と更衣が自立していないという問題になる。家では、じっと待っておけば、妻「はいはい、服着るわよ」と着せて何事もなかったかのように家事に戻り「早くご飯食べちゃってよ。片付かないから」



 訓練場面と家では状況が異なります。行為者は自律した運動問題解決者として、その状況に応じた自分なりの課題達成を図ります。セラピストが結果をコントロールすることはできません。



 では、ADL訓練に意味はないのでしょうか?いやいや、やはり私達はADLを手放してはならないのです。続く。



★☆★☆★☆★☆★☆★☆引用終わり★☆★☆★☆★☆★☆★☆



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CAMR入門シリーズ③ 正しさ幻想をぶっ飛ばせ!:運動と状況性

目安時間:約 4分

≧(´▽`)≦
みなさん、ハローです!



システム論の話をしましょう!」「治療方略について考える」に続いて、CAMR入門シリーズの第三弾が出版されました!



西尾 幸敏(著)「正しさ幻想をぶっ飛ばせ!:運動と状況性」CAMR入門シリーズ③



本書はCAMR入門シリーズの第三弾となります。今回は「ピリッ」とスパイスのきいた内容です。



本書では「正しさ幻想」として、セラピストが比較的陥りやすい盲点を指摘しています。具体的には二つ挙げており、一つは「正常運動」とも呼ばれる、健康な若い人が実験室の中という普段の生活ではあり得ないような特殊な状況で行なった運動を「正しい運動」としてモデルにすることについて、そしてもう一つは、脳卒中治療ガイドラインなどに代表されるような、EBMを背景にしたプログラム選択の指針について言及しています。



どちらも適切に用いればとても有益なのですが、動作分析に際しては運動の形の奥にあるものへの眼差しの必要性を指摘し、プログラム選択にあたってはしっかりと状況を見て自ら考えることの大切さを訴え、いずれの場合にもただ頭から盲信してしまうことへの注意を呼び掛けています。



僕は人一倍思い込みが強く頑固な方なので、このあたりのことには本当に苦労した記憶があります。読者のみなさまにおかれましても、盲信の罠にはまっていないか、ぜひ一度自らの臨床を省みる時間を持っていただきたいと思います。



Camrer(カムラー:CAMRを実践する人)の一人として特に興味深かったのは、第3章から第4章にかけて、具体的な症例を挙げて説明している部分です。


なかでも、脳血管障害後の筋緊張の亢進を患者さんによる「問題解決」と捉えているところは、CAMRの真骨頂といっても過言ではないでしょう。なぜなら、脳血管障害後の筋緊張の亢進は通常「症状」と捉えられているからです。そのような常識を前にしながら「問題解決」と捉えることは、理論を道具と考え、システムを内部から観察するCAMRの視点をもって初めて可能になります。


(CAMRの視点をもう少し詳しく知りたい方は、CAMRの基本テキスト西尾 幸敏 著「PT・OTが現場ですぐに使える リハビリのコミュ力」金原出版をご参照ください)




目次
CAMR入門シリーズ③ 正しさ幻想をぶっ飛ばせ! ~運動と状況性~
この本について
目次
第1章  「たった一つの正しさ」を追い求める社会病理
1.巷にあふれ返る「正しさ幻想」
2.正しい歩き方? ~セラピストが出会う「正しさ幻想」
3.運動は真空中で起きているのではない
第2章  運動と状況性
1.患者さんからの怒号を浴びて
2.状況の中での運動
3.健常者の歩行の特徴は、形ではなくその作動にある
4.前節の補足説明 ~疑問の声にお応えして
第3章  「正しさ幻想」が招いた悲劇
1.正しいアプローチ?
2.症例紹介
3.ガイドラインに沿ったプログラムではあるが・・・
4.いろいろなところに潜んでいる盲信の罠
第4章  CAMRの視点
1.運動システムの作動原理
2.症状か?問題解決か?
3.問題解決方略を見抜け!
4.多要素多部位同時治療方略
5.理論は道具、状況に応じて使い分ければ良い
6.正しさ幻想をぶっ飛ばせ!
編集後記
CAMR研究会について
著者紹介
著書



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俺のウォーキング:理学療法士らしく(その2)

目安時間:約 5分

俺のウォーキング:理学療法士らしく(その2)


 前回は俺の健康問題と膝痛問題の紹介で今回もその続きである。


 膝痛時の探索歩行は、歩行時の膝痛をなんとかしたいと始めたものだ。一応要素課題として、足・膝・股関節周辺のリリースとストレッチを行う。そして痛みを軽くする。時間があるときは、板跨ぎ(板の上に置いた患側下肢で支えながら、反対側で様々に跨いで戻る運動)やつま先立ちなどの等尺性の収縮運動課題も行う。その後、歩行速度や荷重の仕方、足を置く位置を少しずつ工夫しながら、痛みの減る、あるいは痛みの消える歩き方を探していくのである。


 通常膝の痛みがあると、痛みに対して保護的に脚を硬くして、かたくなに大地との接触を恐れ、避けようとして、接触時間を短くしようとするものだ。


 しかし人は元々無限に変化する大地を適応的に歩いてきたのである。それは無限の変化に対して、実に多様な体重支持や重心移動のスキルによって荷重・重心移動・振り出しを行ってきたからである。人の運動システムは無限の変化を起こして、適応してきたのである。だから本来同じように見えても膝を支えながら重心移動するスキルは無限に存在すると考えて良い。だからそれらの中には痛みを軽くするスキルが必ず存在すると信じて探すのである。


 つまり俺の場合は大地を避けるのではなく、逆に膝と大地が痛くないように一体化するような試みをするのである。絶え間なく大地との会話を行うようにしたのである・・・こういう表現をすると自然派宗教の教祖みたいでイヤだが、これが俺のリアルに一番近い表現なので仕方ない。


 実際比較的軽度のデイケア利用者でも、足・膝・股関節回りの柔軟性を改善した後に、色々試して歩いてみるとかなり痛みが軽くなったり、消えたりする歩き方を発見することができる。そしてそれを繰り返すのである。ポイントは最初に徒手療法で痛みの感じを変えることと、「痛くない歩き方が必ずあります」と囁くことである(^^; さらにこのとき大事なのは、たった一つの良い歩き方を見つけることが目標ではなく、その時、その場で楽になる歩き方を見つけることである。


「前回はこうやったら良かった」と考えることは参考にはなるが、それで必ず良くなる訳ではない。前回と今回では状況が異なるからである。だから良い歩き方を見つけてそれを覚えるのではなく、その時、その場で楽な歩き方を探索するやり方を発見、身に付けることである。


 これは認知症の比較的軽い高齢の利用者さんでもやり方を教えると同じような経験を報告してくれる。もちろん前提としてはある程度運動リソースに余力のある方である。(詳しくはCAMRの講義や動画などで)


 またこれは今回の「俺のウォーキング」でも大変役に立った。寒くなったりすると不意に膝痛が出てくることがある。また歳をとると、不意に思わぬところが痛んだりもする。そんな場合にも僕はすぐに探索歩行を始めるのである。探索歩行を始めてもう20年になる大ベテランである。だからほとんど無意識に探索歩行を始める。最近は「あれ、痛いな」と思うだけで、どうやっているのか知らないが運動システムが勝手に痛みのない歩き方をすぐに見つけてくれるようになっている。


 そしてこの「要素課題によって運動リソースを豊富にし、板跨ぎや探索歩行などの課題スキル学習で運動スキルを多彩にする」というこの二本立てのアプローチの内容が後にCAMRの骨格となったのである。(その3に続く)♯持続可能な社会のために!今、この場でできる事を考えてみよう!


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リハビリはADLに対して何ができるのか?(その1)

目安時間:約 3分

≧(´▽`)≦
みなさん、ハローです!



「CAMR Facebookページ回顧録」のコーナーです。
今回は「リハビリはADLに対して何ができるのか?(その1)」です。



★☆★☆★☆★☆★☆★☆以下引用★☆★☆★☆★☆★☆★☆


  秋山です。前の記事「リハビリは1回20分の訓練で何ができるのか?」のスピンオフです(^_^)



 ADLにどう関わるかは、西尾さんとしばしば議論するところでした。と言うより、「そうは言ってもねぇ・・・」と私が口ごもる状況でしたが。



 話を聞いて、腑に落ちる自分とそうは言ってもそれで良いのだろうかと戸惑う自分。前者は上手くいかなかった経験から感じ、後者は多分私が作業療法士だから「生活に深く関わらねば」という意識から考えることです。多くの方が「20分の訓練でなにができるか?その1」を見てくださっていますが、納得しつつもリハビリスタッフはADLを手放してしまっていいのか?と思う方もおられるのではないでしょうか。



 CAMRは、かつて批判された「クライアントの生活には目を向けず、訓練室で運動のことばかりやって結局クライアントの行動変化は見られない」状態に戻ろうとしているのではありません。「介護職がADL問題解決の専門家」とみなすことは、「チームとしてクライアントの課題達成を支えるとき、専門職としての役割を果たす」ことを放棄するものではありません。回りくどい言い方になってしまいましたが、ADLに対して今までとは違う支援のあり方があるのではないか、その方が現状に即しているのではないかと考えています。


 ADLに対するCAMRの公式見解が定まっているわけではないので、CAMRとOTの関係性が課題である私の意見になるのですが、ADLを状況的に見るとどうなるかを書いていこうと思います。その2に続きます。



★☆★☆★☆★☆★☆★☆引用終わり★☆★☆★☆★☆★☆★☆


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CAMR入門シリーズ② 治療方略について考える

目安時間:約 4分

≧(´▽`)≦
みなさん、ハローです!



システム論の話をしましょう!」に続いて、CAMR入門シリーズの第二弾が出版されました!



西尾 幸敏(著)「治療方略について考える」CAMR入門シリーズ②



 リハビリの世界では、いろいろなテクニックや手技があり、多くのセラピストは様々な講習会や研修会などに参加し、それらの技術を身につけようと努力していることと思います。ところが治療方略となるとどうでしょうか?意外と意識が向いていない人が多いのではないでしょうか?



 しかし実際に何かのテクニックを用いるにしても、でたらめにテクニックを駆使しても必ずしも効果的ではないかもしれません。テクニックを戦術と考えれば、それを用いる戦略が必要になります。この戦略が、ここでいう治療方略にあたります。


もちろん、一般のセラピストもでたらめにテクニックを用いているわけではありません。きちんと治療方略に基づいて実施しています。ただ、その治療方略というのが養成校時代に習い、またそれ以前からも長く親しんだ方略がほとんど自動的に用いられていることが多いようです。



 本書では一般的なセラピストが養成校時代から慣れ親しんできた治療方略を、要素還元論に基づく「機械修理型治療方略」と分類しています。分類するということは別の治療方略も当然あるわけで、素朴なシステム論に基づく「多要素多部位同時治療方略」と「クライエント-セラピスト協働型治療方略」の二つが本書の中で紹介されています。



 たった一つの治療方略しか知らずに臨床に向き合うより、複数の治療方略を理解した上で状況に応じて使い分けた方が、問題解決能力が高まるであろうことは容易に想像できると思います。ちょうど龍馬君が試行錯誤の中で気づきを得て、見事問題を解決していったように。



 さて、本書で紹介されている素朴なシステム論は、西尾によるシステム論の分類でいえば、三つのうちの一番目になります。二番目、三番目の考え方に基づいて、治療方略もさらに広がりを見せて行くことでしょう。(システム論の分類については、シリーズ前作「システム論の話をしましょう!」に記載されていますので、興味のある方はこちらもご参照ください)



【目次】

CAMR入門シリーズ② 治療方略について考える
この本について
目次
第1章 治療方略再考
1.治療方略について考えることの意義
2.養成校で学ぶ治療方略
3.人とロボットの運動システムの作動の性質の違い
4.機械修理型治療方略への疑問
第2章 龍馬君がゆく
1.要素還元論に基づく機械修理型治療方略の限界
2.素朴なシステム論に基づく治療方略への気づき
第3章 「龍馬君がゆく」の解説
1.要素還元論から素朴なシステム論へ
2.一時的な変化と持続的な変化~運動システムの揺らぎ
3.問題解決の主導権は誰の手に?
第4章 素朴なシステム論によって生まれるアプローチの体系
1.言語化されない臨床知
2.素朴なシステム論の視点から理解した運動システムの作動の性質
3. 素朴なシステム論に基づく治療原理
4. 素朴なシステム論に基づく治療方略
編集後記
CAMR研究会について
著者紹介
著書



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