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みなさん、ハローです!
「CAMR Facebookページ回顧録」のコーナーです。
今回は「ベルンシュタインを読む!(その2)」です。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆以下引用★☆★☆★☆★☆★☆★☆
ベルンシュタインを読む!(その2)2013/1/6
第Ⅰ章「巧みさとは何か」より。
心理物理学的な能力として、4つの概念があります。力強さ、スピード、持久力、そして巧みさです。これらはそれぞれ性質が異なり、この順番で複雑さが増していきます。この中でも巧みさは、様々な点で他の3つの能力と異なり、より柔軟でより汎用的です。あたかもトランプでいえばジョーカーのように。
そんな巧みさの魅力とは何でしょうか? 3つ挙げています。
1.普遍で万能な能力だということ
2.誰でも手に入れられるということ
3.力強さや持久力などの身体能力そのものではないということ
最後の3.について少し補足しておきます。スピード・力強さ・持久力といった身体能力は量的に捉えることができます。記録を競う競技会などで脚光を浴びるのは、いつもこちらです。ウサイン・ボルトが100mを9秒58で走った!という風に。
一方、巧みさは質的なものなので、目立たず陰で記録を支えています。しかし、知性とも関連した能力で、経験による蓄積が可能で、他の能力よりも長く保持されます。目立ちませんが、他の能力にはないこれらの性質によって、巧みさは一つ上の次元に君臨しているというわけです。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆引用終わり★☆★☆★☆★☆★☆★☆
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みなさん、ハローです!
このコーナーでは「CAMR Facebookページ回顧録」として、過去にCAMRのFacebookページに掲載された記事を再アップしていきます。
今となっては古いアイデアもありますが、CAMRのコアな部分は、20数年前のまだCAMRとして形になっていないアイデア群の坩堝の頃から、まったく変わっておらず一貫しています。
CAMRの歴史を散策するような感覚で、お気軽に楽しんでいただければ幸甚です。
まず第一弾は「ベルンシュタインを読む!」です。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆以下引用★☆★☆★☆★☆★☆★☆
ベルンシュタインを読む!(その1)2013/1/5
CA研究会ホームページの「人の運動変化の特徴」の中で、お薦めの本が紹介されています。ニコライ・A・ベルンシュタイン 著(工藤和俊 訳、佐々木正人 監訳)「デクステリティ 巧みさとその発達」金子書房,2003.です。
これは僕にとっては、まさに驚愕の書です。今でも手にしただけで、ベルンシュタインのすさまじいばかりの洞察力からなる偉業に魂が震えます。一人でも多くのセラピストに目を通していただきたいな…、と思い少しずつ内容を紹介してみようかと…。
僕の理解がいたらない部分も多々あると思いますが、その点はご容赦ください。まずは目次から…
第Ⅰ章 巧みさとは何か
第Ⅱ章 運動制御について
第Ⅲ章 動作の起源について
第Ⅳ章 動作の構築について
第Ⅴ章 動作構築のレベル
第Ⅵ章 練習と運動スキル
第Ⅶ章 巧みさとその特徴
どうですか?目次を見ただけでワクワクしてきますね!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆引用終わり★☆★☆★☆★☆★☆★☆
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みなさん、ハローです!
昨日、アマノリハビリテーション病院において出張CAMR講習会〔入門コース〕が開催されました。
気づきの多い楽しい時間でした。
参加されたみなさん、ありがとうございました。
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みなさん、ハローです!
さて、従来的なリハビリが土台とする要素還元論に基づたアプローチを原因解決アプローチとして紹介しました。
これに対して、システム論に基づいたCAMRのアプローチは、状況変化アプローチと言えます。問題が発生している状況を変化させることによって、問題解決や状況改善を図ろうというわけです。
これだと、個々の問題の原因を気にする必要がありませんので、原因解決アプローチが効力を発揮できない場合でもまったく問題なく介入することができます。
例えば高齢者の転倒であれば、転倒が起こった時の状況を調べてみます。その結果、夜間にトイレに起きて歩き始めに転びやすいということがわかったとします。
それならば、この状況を変化させてみよう、というわけです。転倒という出来事に関連して、身体状況、覚醒状況、行動パターン、介助者の状況といったことや、家屋の構造やトイレまでの動線、家具や手すりなどの配置、寝具、照明、歩行補助具、着ている服や履物などなど、様々なことに介入可能性があり得るでしょう。
もちろん、下肢筋力の低下という状況があれば、ここにも介入可能ですね。
勘の良い方はもう気づかれたと思いますが、結果として状況変化アプローチは原因解決アプローチを包含してしまうことになります。原因解決アプローチは状況変化アプローチのある特殊なケースである、と言い換えることもできます。
続く・・・
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みなさん、ハローです!
さて、原因解決アプローチが効力を発揮できる条件の二つめです。
それは、「原因が解決可能な場合」です。
原因を突き止めることができて、それが解決可能であれば、このアプローチはとても有効です。
しかし当たり前のことですが、たとえ原因を突き止めることができたとしても、それが解決不能であればどうしようもありません。
目覚ましい進歩を遂げている医学ではありますが、難病をはじめまだ克服できていない問題はたくさんあります。
リハビリセラピストにとって比較的接することの多い脳卒中でも、麻痺の原因は脳細胞が壊れたことですが、今のところ壊れた脳細胞が治るということにはなっていません。
さあ、それでは原因解決アプローチが効力を発揮できない、すなわち「原因と結果の因果関係が明確でない場合」および「原因が解決不能な場合」にはどうすればいいのでしょうか?
続く・・・
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