オートポイエーシスを読む!(その2)

目安時間:約 3分

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今回は「オートポイエーシスを読む!(その2)」です。



★☆★☆★☆★☆★☆★☆以下引用★☆★☆★☆★☆★☆★☆



オートポイエーシスを読む!(その2)2013/2/16
さあ、オートポイエーシスの世界の散策に出かけましょう!
ところで、オートポイエーシスって何なのでしょう?



直訳すると「自己創出」となるようですが…。
マトゥラーナらは、生物を定義する組織とはどのようなものか?ということについて考えていました。通常よくあるやり方だと、生物の特性をリストアップするという方法があります。例えば生物とは、「息をする」「子孫を残す」…等々。しかし、このようなリストで必要条件と十分条件の両方を満たすのは案外難しいようです。



例えば「息をする」についてなら自動車のエンジンでもシリンダー内のガス交換を行ないますし、「子孫を残す」についてなら、ロバと馬の雑種であるラバには生殖能力がありません。



それではマトゥラーナらはどうしたかと言うと、これらの特性を生み出す生物の特徴に目を向けました。具体例を一つ一つ挙げるのではなく、それらの具体例を生み出す元に着目しました。そして彼らが導き出した答えとは、



「生物は絶えず自己を産出し続けるということによって特徴づけられている」



ということでした。彼らはこのような、生物を定義する組織を「オートポイエーシス組織」と呼んだのです。



p.s.そういえばCAMRでも、人の運動システムの特徴を捉えて、そこからアプローチを組み立てていますね。



★☆★☆★☆★☆★☆★☆引用終わり★☆★☆★☆★☆★☆★☆



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知恵の樹を読む!(その1)

目安時間:約 2分

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今回は「知恵の樹を読む!(その1)」です。



★☆★☆★☆★☆★☆★☆以下引用★☆★☆★☆★☆★☆★☆



知恵の樹を読む!(その1)2013/1/26
\(^o^)/田上です。お疲れ様です。
 CAMRホームページの「人の運動変化の特徴」(その3)の中で 、おススメの書籍が紹介されています。ウンベルト・マトゥラーナ 、フランシスコ・バレーラ;「知恵の樹」,管 啓次郎訳,朝日出版社,1987.(文庫本にもなっています。ち くま学芸文庫,1997.)



 マトゥラーナとバレーラ(ヴァレラと日本語表記されることもある )といえば、「オートポイエーシス」の提唱者として高名ですね。 これは僕にとっては驚天動地の書です。凝り固まった頭を、脳天か ら金槌で「ガツン」とぶん殴られたような感じです。



まずは目次を紹介しておきます。
第一章 「いかにして知るのか」を知る
第二章 「生きていること」の組織
第三章 歴史 生殖と遺伝
第四章 メタ細胞体の生活
第五章 生物のナチュラル・ドリフト
第六章 「行動域」
第七章 神経システムと認識
第八章 「社会」現象
第九章 「言語域」と人間の意識
第十章 知恵の樹



 とても知的好奇心が刺激されるラインナップですね! 興味を持たれた方は、是非ご一読ください。 (その2へ続くかどうか未定です。なにしろ、僕にはこの本の内容 がよく理解できていないのです・・・)



★☆★☆★☆★☆★☆★☆引用終わり★☆★☆★☆★☆★☆★☆



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CAMRとは?(その5)

目安時間:約 4分

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さて、原因解決アプローチが効力を発揮できる「ある条件」とは何でしょうか?

大きくは二つあげられると思います。

一つは、「原因と結果の因果関係が明確な場合」が考えられます。

といいますか、この因果関係が明確でなければ、そもそも原因解決アプローチは成り立ちません。問題の原因を探し出して、その原因を改善することがこのアプローチの売りですので。

しかし、僕たちが日常経験する諸々の問題においては、明確な因果関係を想定できることというのは、実はそれほど多くありません。

多くの問題は、複数の原因らしきものが複雑に絡み合って明確に原因を特定できなかったり、そもそも原因がわからないといったこともよくあります。

特に対象とするもののシステムや仕組みがよくわかっていない場合には、単純に因果関係を想定することが難しいと言われており、ともすると間違った因果関係を想定してしまうことさえもあり得ます。

このことを説明するときに僕たちがよく引用する例を以下に紹介します。マトゥラーナ、ヴァレラ著「オートポイエーシス-生命システムとはなにか」という本の巻頭言にビアが挙げている例です。

例えば、今まで自動車を見たことがない人がいたとします。

ある時その人の前で自動車が止まって動かなくなりました。するとドライバーが出てきて、ボンネットのふたを開け、ラジエータに水を入れました。しばらくすると再び自動車は動き出して、その人の前から走り去っていきました。

この場面を見てその人は、「ああ、あの人を乗せて走る金属の物体は水で動くんだ!」と思ってしまうかもしれません。

といった感じなのですが、いかがでしょうか?

僕たちは自動車の仕組みを良く知っているので、この場面を見ても「自動車が水で動く」という因果関係は想定しません。自動車がガソリンで動くことは当然のこととして知っています。

この場面では、きっとラジエータ液が不足してオーバーヒートを起こしたので、ラジエータに水を補給したのだろう、と想定するでしょう。

しかし、自動車のことをまったく知らない人がこの場面を見たらどうでしょうか?

その人が見たものはまさに、「自動車が止まる」→「水を補給する」→「再び自動車が動き出す」という場面なのです。

「自動車が水で動く」と判断してしまうのも無理はないかもしれませんね。

さあそれでは、人の運動に関してはどうでしょうか?

実は人の運動システムについては、まだよくわかっていないことがたくさんあります。よくわかっていないシステムにおいて安易な因果関係を想定すると、間違えてしまう可能性がある、ということは理解しておいていただきたいと思います。

続く・・・

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